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狂犬病の症状を知る(初期症状と急性神経症状)

人間が狂犬病ウイルスを保有した哺乳類に咬まれ、唾液を通してウイルスに感染すると、ウイルスは脳へ達して様々な症状を引き起こします。

各種症状は、次の通りです。

■ 初期症状 ■

狂犬病発症の初期症状としては、発熱、咬まれた部位のかゆみや痛み、熱感、食欲不振などが挙げられます。

■ 急性神経症状 ■

  • 恐水症状
    狂犬病ウイルスには恐怖心を増大させる作用があり、「水が飲みにくい」「水が恐くて手が洗えない」など、水に恐れを抱くようになります。水を飲み込む際の喉の動きに強い痛みを感じます。
  • 恐風症
    人が近くを通ったときの空気の流れが恐いといった、風や空気の流れを極端に恐れるようになります。
  • 恐光症
    光を恐れ、暗闇や密閉された空間に隠れたがります。
  • 錯乱・興奮状態
    脳が狂犬病ウイルスに侵されると、平常心が失われ、自分や周囲のことがわからなくなり凶暴化する場合があります。
    ちなみに、ホラー映画によく出てくるゾンビのモデルは、狂犬病ウイルスに脳が侵されている患者であるともいわれています。
  • 麻痺
    脳神経や全身の筋肉が麻痺します。
  • 食行動の異常
    食欲や食行動に異常がみられ、感染した動物が石や木の枝を食べたという例も報告されています。
  • 噛み付き衝動
    ウイルスが他の個体への感染を広げようとするためかどうかは定かではありませんが、噛み付きたいという衝動を抑えがたくなります。

これらの症状は平均1週間ほど続き、最終的には呼吸障害で死に至ります。
狂犬病を発症して回復した例は、世界でもわずか6例のみで、致死率はほぼ100%となっています。
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