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狂犬病とは?(ウイルスの発見、感染者多発国や地域、発症後の致死率)

狂犬病とは

狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染することで起こる感染症で、発症してしまうとほぼ100%の確率で死に至るという恐ろしい病気です。
「狂犬病」という名前がついてはいますが、人間も含めて全ての哺乳類が感染対象となります。

狂犬病の歴史は古く、記録によれば、狂犬病は4000年以上前から人々に恐れられてきました。

狂犬病による死者数は、アジアとアフリカを中心に、世界で年間5万5000人と推定されています。
南米では、吸血コウモリを媒体とした家畜の狂犬病感染が大きな問題となっています。

日本での狂犬病

日本国内における狂犬病感染は、1940年代にピークをむかえ、1950年には、飼い犬に年1回の予防接種を義務付ける「狂犬病予防法」が制定されました。
その後、1956年以降、人間への感染は確認されていませんでしたが、2006年に突然京都と横浜で狂犬病による死者が出ました。
この2人の方は、どちらもフィリピンで犬に咬まれていたことがわかっています。

アジア諸国の狂犬病

アジアでの「狂犬病清浄国」は、日本、台湾、シンガポールだけでしたが、2013年7月、台湾で52年ぶりに狂犬病ウイルスが確認されました。

感染していたのは、イタチアナグマ、ジャコウネズミ、飼い犬で、国内のペットショップの約8割が開店休業となるほどのパニックを引き起こしました。
遺伝子調査の結果、このウイルスは中国大陸から持ち込まれたことが、ほぼ確定となっています。

狂犬病の発生が最も多い国はインドで、現在でも年間約2万人が亡くなっています。
続いて感染者数が多いのは、中国、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマーとなっています。

対照的に、狂犬病が発生していない国や地域としては、イギリスやスウェーデンなどのスカンジナビア半島周辺、オーストラリア・ニュージーランドなどが挙げられます。
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